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差別と区別

   看護婦さんを何時から看護師と呼ぶようになったのか、定かではなかったが

   2002年3月のある法律改正で「看護師」という名称が使われ、その後正式

   名称となったらしい。

   またスチュワーデスを客室乗務員(キャビンアテンダント)、保母さんが

   保育士という名称に順次変えられていった。

   これら一連の動きを表す言葉が「ポリティカルコレクトネス」だということを

   最近になって知った。

   これを一言で簡約すると、言葉の使い方に差別や偏見を含まないように

   是正する、という事のようである。

   たとえば、職業、性別、人種、等々の差別、偏見である。

   1980年代、多人種国家アメリカで起こり、いわゆるグローバル化によって

   わが国もその流れが実際化してきたものである。

   この差別、偏見の是正に異を唱える気は毛頭ないが、ある老作家の

   「看護婦さんという呼び名が懐かしい、看護師なんてなんだか・・・」という記述に

   思わず共感する自分がいる。

   (因みに「看護婦」を公に使っても法律違反になるわけではないが・・・)

   別に、こ難しい人種論や男女同権論ではない。長年こころの襞に

   染み付いた情緒というものであろう。

   ある小学校では、 男の子を「○○君」 女の子を「△△さん」という呼び名を

   止めて全員 「~さん」に統一したという。

   また、ランドセルの色も男女別にしないで、同じ色に統一した学校が増えて

   きている、という。

   こうなると、我々「ロートル」も世の中の感覚に付いていくのが大変である。

   求人募集も、男女、年齢表示は駄目となる。

   ある「笑い話」だが、  銀座の高級クラブで、新人募集をしたところ

   多数の「おじさん」が応募してきた。試しに数人採用した、というオチが

   ついている。 (あくまで皮肉のジョークデス)

   差別や偏見の議論は、是正の提案に反対する事自体に「差別だ!」という

   ことになりがちであるだけに、どうしてもある方向にエスカレートしがちな

   ところがあるようだ。

   フランスでは言葉自体に男性名詞、女性名詞があるだけに、結構大変な

   ようである。

   それにしてもこの「ポリティカルコレクトネス」。我々老兵にとっては

   なんだか情緒が少しづつ損なわれていくようで、まあ穏便に願いたい

   というのが本音である。

   

   

   

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