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耳寄りな話

   或る耳鼻咽喉科先生の話である。

    耳というのは、どうも眼や口に比べると評価が低い。

    マイナーな存在に追いやられているが、耳ほど健気で働きモノはいない。

    と言うのである。

    眼や口は、感情の起伏が激しく、すぐ閉じたり、塞いだり、反らしたりする。

    そのくせ、度々「疲れた!」といっては休みたがる。

    その点、耳は、人間が手を出さない限り、自ら閉じたり、塞いだりはしない。

    しかも結構辛抱強く、「疲れた」と弱音を吐くこともあまりない。

    24時間、働き詰めで、「耳を欹てて」いる。

    人間様が寝ている間でも、物音には反応する忠義者なのである。

    また、眼や口のように、相対するものを傷つけたり、不快な思いをさせる

    ようなことはちらりともみせないで、常に冷静、沈着、終始受身の態度で

    出しゃばることもなく、「両脇」に控えている。

    如何であろうか・・・。

    少しは、耳の存在を見直し、人間として「聴く」ということの意味合いを

    考えてみては・・・・というのである。

    耳寄りといっても、興味深い・・という方ではなく、耳に味方・・の方の

    「耳寄りな話」であった。

    

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