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夢のはざま

   さりげない日常の断片。

   夜中、ふと目覚めて 枕元のラジオを付ける。

   丁度 午前3時の ニュース。

   米ドル 104円台 ○年振り 等々

   ラジオを消して 再び眠りにつこうとするが・・・  

   一度起こして仕舞った脳細胞が容易に言う事を

   聞いてくれない。

   えてして、こういう場合、本人が意図しない、

   かつ脈絡のない事柄が頭をよぎるものらしい。

   その日も・・・

   唐突に ミロクボサツは どういう字(漢字)だったかと、

   考えだしていた。

   まてよ、ミロクボサツって、どう書くんだったかな・・・。

   半分眠っている頭のなかで葛藤が始まる。

   といっても、一応 心身ともに健全かつ正常のつもりである。

   恐らく、寝る前に、テレビかなにかで、仏像の画像でもみて

   その残像が、頭の隅にでも残っていたのであろう。

   (と、いうことにしておく)

   さて、ミロクボサツの漢字であるが、

   いくら考えても正確な漢字が出てこない。

   ぼんやりと、ここまで出かかっている歯痒さ。

   結局、解決のないままに・・・

   いつの間にか再び深い眠りに落ちていた。

   さて、話は第二幕である。

   パソコンで、「ミロクボサツ」と入力すると、瞬時に

   「弥勒菩薩」と表示される。

   誰もが知り、疑うことなき4文字である。

   我々は、もうそのことが、常識、当たり前という世を

   享受している。

   なんとも有難い世になったものである。

   その知識を共有し、常識として得たものは、最早その

   プロセスを振り返ることもなく、その常識を前提として

   物事の価値基準が生まれる。

   かくして、今や漢字を思い出すことに難渋するのは、

   夢の中か、精々漢字検定の試験会場位かもしれない。

   一方で、

   「ミロクボサツ」と入力しても なんらかのエラーが発生し

   「弥勒菩薩」と表示されないと、我々は忽ちイライラし、

   本来、感謝し畏敬の念さえ生じる事柄も、その気持ちが

   どこかにいってしまい、時にはパソコンにその怒りを

   ぶつけてしまうことすらある。

   もしかしたら、現代人の不機嫌、イライラの原因の多くは

   そういったことと同類ではないだろうか。。

 

   さて、再度「弥勒菩薩」の漢字について

   この4文字、夫々難しい字でもないのに、思いつかなかった

   のは・・・単に漢字知らずということではあるが、

   少々気休めの説をある専門家が言ってくれている。

   (あくまでエッセー風の軽い読み物のなかではあるが・・)

   「ひらがな、カタカナ、ローマ字は どこかで必ず使っているが

   漢字は、1度も使い、書いたことのない字が、本人が思って

   いる以上に多いものである。

   眼で覚えた漢字が圧倒的に多いため、読めても書けない

   という状況が生じやすい。

   4字熟語など読む機会は多くても、日常的な文章で、

   「書く」ということは案外少ない。したがって読めても

   書けないというその最たるものであろうか」

   むりやり引用の気味も含め、

   真夜中の「弥勒菩薩」から始まったとりとめのない話である。

 

 

 

 

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