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2016年4月

エンブレム雑感

  東京オリンピックのエンブレムが、紆余曲折を経てようやく

  決まったようである。

  それを含めて一連の事どもの所感を以下に・・・。

     - - -

  と、その本題の前に、ほんの些細なことながら・・・

  今回、エンブレム選考の最終段階で、4候補が残って公表

  されたが、これを見た瞬間、直観的に「組市松紋」が選ばれる

  と思った。

  別に私の好き嫌いとか、デザイン的にどうかといった理屈でも

  なく、文字通り一瞬の「直観」であった。

  不思議といえば不思議な体感であった。

  強いてその背景を探れば、誰もが感じたであろうことだが、

  明らかにそれが他の3点と「異質」だったというあたりに、

  なんらかの鍵がありそうである。

  もしかしたら、人間は何かを選択する時、一点だけ異質な

  ものがあれば、ついそれが気に掛かり、知らず知らず

  それを選んでしまうという心理的法則でもあるのではないか

  と思ったことであった。

    - - -

  さて、エンブレム選考に際しての一連の経緯に関してだが、

  本来、日本という国柄は、一旦事が定まれば、物事を

  利詰めに、几帳面に、石橋を叩いて作り上げる という

  ところにその特徴があると感じてきたものである。

  1964年の東京オリンピックも、その特徴が如何なく発揮され

  復興国日本のイメージを定着させ、その後の先進国への

  仲間入りの契機となったことは周知の通りである。

  ところが、今回の東京オリンピック対応に関しては、

  今のところ一寸様子が変なのである。

  次々と生じる問題発生は、一体どうしたことだろうか。

  日本の問題処理能力に陰りが・・と余計な心配をしてしまう

  程である。

  エンブレムも「組市松紋」で決着したが、大会には「地味」

  過ぎて云々といった意見も多く、「スッキリ感」が今1つ。

  なによりも、今回も公式発表前に情報が洩れるということが

  あったようで、これらの不手際こそ問題である。

  これら一連の問題発生は、一体何に起因するものなの

  だろうか。

  あえて独断的に1つ取り上げるとすれば、

  「組織委員会よ、もっとしっかりとリーダーシップを発揮

   してくれ!」の一言である。

  組織委員会は、大会の準備・運営に関する事業主体として

  IOCと東京都によって作られた公益団体だが、現状組織と

  しての機能が我々にはなかなか見えてこない。

  元総理の会長就任で、オールジャパン体制という掛け声は

  聞いたことがあるが、今1つ強力なリーダーシップ、責任

  母体という点で物足りないものを感じる。

  さらに、IOC会長、東京都知事、オリンピック担当大臣、

  その他所管団体等との機能・役割分担、や責任主体など

  うまく調整されているのだろうかという点も気になるところ。

  さらに余計なことかも知れないが、

  決して能力云々という次元の話ではなく、そもそも論として

  オリンピック組織委員会のトップとしての役柄としては、

  「政治的」な手腕よりも、どちらかといえば、組織を動かす

  「経営的」な手腕の方が有効ではないだろうか。

  勿論最終的には政治の力なのだろうが、仕事は仕事、

  まず実務の世界である。

  時には、トップ自ら頭を下げて廻ることもあるだろう。

  そうでないと組織(人間)は動かない 

  昔でいえば、石坂泰三や土光敏夫の人物イメージか・・・。

   - - -

  余計な事序に 本題から離れるが・・・。

  ここ数年、我が国にとって極めて重要な組織・団体の

  トップ人事をみていると、やや違和感を覚えるような人選が

  あるように思えるのである。

  たとえば、某国営放送会長、某銀行総裁 政府の諮問

  委員会メンバー等、なんとなく世間がざわつく人選である。

  勿論、繰り返すが能力云々を言っているのではなく

  (夫々実績を有する人達である) ポジションには、

  それなりに収まりのいい役柄像があるのではないかという

  ことである。

  オリンピック組織委員会の顧問等のなかにも、

  ーあえて名前は出さないがー なぜこの人が・・という

  名前が出てくる。

  これも世の流れというものか

  それとも、単純に当方が「時代遅れ」ということなのか・・・。

   - - -

  なんだか 辛口の所感になったが、

  オリンピックに関しては実は結構楽観的なのである。

  最終的には、日本の底力を信じたい。

  エンブレムの「組市松紋」も、様々意見はあるが、

  これも結構馴染んでくれば、悪くなくなる筈。

  案外、「佐野川市松(市松模様)」の藍色が世界の

  ファッション界でブームになるかもしれませんぞ。

 

 

 

政治絵巻

   左程の政治人間でもないが、時折テレビの国会中継を

   みることがある。

   皮肉を込めて言えば、これほどの教養番組は他にない。

   人間とは何か その本性とは、あるいはまた社会とは・・・

   そんなことを延々と教えてくれるのである。

   それも、バルザックの人間喜劇さながらの「見世物」として。

   勿論、「余禄」として時々の政治課題、就中政治家の

   最大関心事を浮き彫りにして見せてくれる。

     - - -

   国会での討議(予算委員会)風景は、今もなお、中世の

   それを彷彿とさせるような格式と規制に満ちている。

   だからと言って、残念ながら伝統美や様式美に溢れて

   いるわけでもない。

   大概は、形式だけを重んじて中身の薄い見世物を延々と

   見ることになる。

   内容よりも、如何にルール(基準)を順守するかが、

   最大の使命なのであろう。

   見方によれば、双方軍団の代表が、川を挟んで

   名乗り合うだけの、源平絵巻物をみる如しである。

   仰々しくやり合うが、そこで決着が付くわけではない。

   参集の役者(政治家)も、元来台本(大半官僚作成?)を

   読むだけでは満足しない目立ちたがりの人々の集まり。

   もろもろのストレスは大変なものであろう。

   つい緊張感が途切れて本音が飛び出すのもご愛敬。

   結果として、 「失言」や「ヤジ」の中身がやり玉に・・・。

   全ての見世物に共通するが、想定外のアクシデントが

   あればあるほど、場内は騒めき 「活気」付くというもの。

   政治(国会中継)も、アクシデントが視聴率を稼ぐ、

   という事態に例外ではない。

     - - -

   国会中継を見ていて不思議に思うのだが・・・

   侃侃諤諤とか、自由滑沢 とかの概念から全く遊離した、

   今の討議形式が長年に渡り見直されることもなく続いて

   いるのは何故なのか・・・。

   あるいは今の形式 ルール 基準等々が最適なものと

   して改革の要なしと考えられているのだろうか・・・。

   別段名案があるわけではないが、世の有識者諸氏から

   抜本的な改革案でも出てこないだろうか。

   ある日何気に「国会中継」を見ていての感想である。

文化遺産の背景

  モノの本によれば、江戸から明治にかけて、資産家とか富豪

  とか呼ばれていた人達の足跡を覗うと、今とは格段にスケール

  の大きな話が多いように感じられる。

  現在も、創業者等で世界の長者番付に名を連ねる人も

  いるのだろうが、寡聞にしてあまり圧倒されるような

  エピソードにお目にかかることはほとんどない。

  それだけ平穏な時代なのかもしれない。

  経済格差を是とするわけではないが、現実社会における

  一定の「財」の集中と、その効果的循環は、その時代の

  文化濃度のバロメーターとなりうる。

  余力的な「財」を背景として、少なからず様々な文化・芸術が

  生れ、守られてきたことは、一面の歴史的事実であろう。

  名画や音楽(交響楽団運営等)も、まず資金の裏付けがないと

  生まれないという生々しい現実がある。

  そのような諸々を、都内の文化遺産を巡っている折に、

  これらの背景も、同じような生成・・と感じることが結構

  多いものである。

    - - -

  ある時期、ある事情から 「東大駒場前」によく出掛ける

  ことがあった。

  (あえて言うまでもないが、「東大」とは全く関係のない処。

   あしからず・・・)

  過日、久しぶりに近辺をぶらり散策する機会があった。

  周知の通り、近辺には日本民芸館、駒場公園、その

  園内の日本近代文学館、旧前田侯爵邸等がある。

  いつもは、案外ひっそりと静寂な雰囲気なのだが、

  頃は春休み桜の季節。

  親子連れが大勢風情を楽しんでおられる。

  この日は、比較的閑静な旧前田侯爵邸和館を見学。

  この重厚にして格調高い佇まいに、「財」の重みを

  あれこれ思い巡らせた。

  単に「資金高」だけの問題ではない。

  本物の富豪の「文化遺産」と感じ入った次第である。

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   (以下は洋館‣外観)

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Dsc00641                                    以上









 

桜咲く

  品性や見識を疑う出来事が頻発する人間社会だが、

  今年も桜の季節到来。

  4月1日 新年度入りである。

  時節に応じて桜は見事に咲いてくれる。

  自然の摂理のままに、桜は咲き、そして散ってゆくものを、

  もしかしたら、人間だけが、やれ異常気象では、とか

  やれ今年の開花日は と一喜一憂しているのかもしれない。

  そして、頃合いになると お目当ての名所に殺到。

  席取りに始まり、お決りのお祭り騒ぎ。

  まあ、これもそれなりに一興ではあるけれど・・・。

  桜にしてみれば、なんとも不可解な「可笑しさ」に違いない。

     - - -

  桜の名所といわれる処に出掛けるのも、それはそれで、

  時々の季節を味わうアクセントとして、趣のあるものだが、

  案外、その気になって見渡せば、我が近隣にも、

  それなりに風情のある景色に遭遇するものである。

  いつもの散歩の折、目に付いた景色を写真に収めた。

  「桜」に余計な解説は無粋というもの、写真のみ添付しておく。

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     - - -

  (ついでながら)

    有難いことに、歩いて10分位のところに 

    都立図書館が新設(移設されてくる)される。

    目下建設中で8月頃に完成オープンとの由。

    (都行政も偶にはいい事をしてくれますネ!)

    表示が出来ていたので記念に1枚。

  Dsc00651                                    以上








 

 

 

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