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先見性

  「人の考えや感性は、本人が意識する、しないに関係なく、

  多かれ少なかれ、その時代の様相に大きく影響を受けている」

  ということは、誰もが否定し得ない現実であろう。

  したがって、 後世、「あの当時、何故このような考えが・・・」

  と、批判したところで、その時代の様相を踏まえないと、

  意味のない空論になりがちである。

  今日に生きる我々も、時代の空気にまみれながら、その

  枠組みの中で、アレコレと考えているのではないか・・・

  ということを、自覚しておくことも肝要かと思うのである。

    - - -

  そんな事を思うに至るキッカケは、

  1974年の我が国「人口白書」で、そのサブタイトルが、

  「静止人口を目指して」とあった、とある新聞で読んだ

  事である。

  当時の国の目標(課題)は、如何に人口増加を阻止するか

  にあったわけである。

  翻って、今日の我が国最重点課題の1つは、言うまでもなく

  「少子化対策」である。

  因みに、直近の国勢調査(人口 1億2700万)で、いよいよ

  我が国も人口が減少に転じたと大きく報じている。

  さて、1974年といえば、ほんの40数年前である。

  国の目標として、現在とは真逆ともいえる、人口増加の

  阻止を掲げていたのである。

    (余談ながら、それより何十年前の戦時下では

     産めよ増やせよと言われていた由)

  勿論これも、当時の途上国の人口爆発等を背景に、

  国際的課題として日本も同調して・・・ということだったかと

  推察する。

  それにしても・・・である。

    - - -

  本来、人口動態は、経済見通しや、その他様々な将来

  予測をする際には、極めて確度の高いファクターとして

  インプットされるものである。

  その人口問題においてすら、国の基本目標(政策)が、

  ほんの半世紀にもならない間に真逆の目標設定が

  なされる現実に、我々は着目しておく必要がある。

  これは、上述した通り、単なる批判としてではなく、

  人間の考える事(特に将来を見通すことについて)は、

  如何に現状の様相に左右されるか、という観点からである。

  改めて、 「先見性」とは?・・・と考えさせられるのである。

 

 

 

 

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