« 古い写真 | トップページ | 「車社会」を考える »

「曲」の意味

   このブログは、偶々「曲視曲言」という表題でスタートし、

   今日に至っている。

   文字通り、いい加減なことをいい加減に・・という程度の

   もので、内容もその域を脱していないわけだが、そこはそれ

   直視直言では如何にも愚直過ぎて、多少は「ひねり」を

   利かせて 見え見えながら「曲視曲言」とした次第。

   ただ、その深層には・・・

   と、まあ私のブログの事なんてどうでもいいことだが、

   この「曲視」や「曲言」の 「曲」と言うのが、実は

   案外の「曲者」という話をしておきたい。

     - - -

   「曲」から受ける印象としては、まず「曲がる」とか、

   「曲者」 「曲解」などの、どちらかといえば、マイナス

   イメージが強いのではなかろうか。

   ただこの「曲」、突き詰めていくと、案外別の顔が

   浮かび上がってくるあたりが、なんとも「只もの」では

   ないのである。

   まずこの「曲」という字、改めてじっくりみると、

   如何にも「訳アリ」に見えてきませんか。

   具象のようで抽象、平凡のようで非凡、一見図案の

   ようにも見えてくるではありませんか。

   曲がるという意味の字が、直線だけで出来ている・・・

   その字が、音楽の「曲」の意味まで持たせるとなると

   これはもうミステリー!

     - - -

   そこで、とりあえず広辞苑でその意味を抑えておくと

   次の通りである。

     1  まがっていること

     2  正しくない事  よこしま

     3  音楽や歌謡の調子  ふし

     4  軽業 手品曲馬などの技の変化

     5  音楽 歌謡の段落

     6  楽曲

     7  おもしろみ 興味

     8  漢詩の一体 思うことを湾曲に述べること

   如何にも一筋縄でいかない「曲者」振りではないか。

   因みに、「曲がない」という意味をみると、面白みが

   ないとか愛想がないとある。

   「曲」は決してマイナスイメージだけではなく、プラスの

   概念も内包しているのである。

   見事にプラスとマイナスを弁証法的に合一した

   概念なのである。

     - - -

   かの松岡正剛氏もあるところで次のように述べて

   おられる。

    (以下私の拙なる要約でご容赦)

     「 驚くことに、日本では音楽のことを{曲}と

       書きます。これって{曲がる}ですよね。

       これもまさに{てりむくり}です。

       日本の{曲}には、日本の矛盾、日本の葛藤

       そのものが含まれているんですよ…{略} 」

   私自身これを十分理解しているわけではない(関心の

   あるむきには、氏の著作に直接当たって頂くか、

   とりあえず{てりむくり}で検索」  が、なんとなく

   ぼんやりとではあるが、自分の思いを、適格に代弁して

   頂いているような波長を感じたので、ほんの一部を

   記載させて頂いた次第。

     - - -

   世の中や物事も、一面だけを踏まえた「直視・直言」の

   応酬では、風雅にも妙味にも欠けるというものである。

   人間だって 少しは「曲がって」いるところや、いい意味

   での「曲者」振りがあるほうが魅力的かもしれない。

   なんとかこの「曲視曲言」も・・・と真夏の夜の夢。

 

 

« 古い写真 | トップページ | 「車社会」を考える »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1211385/67285798

この記事へのトラックバック一覧です: 「曲」の意味:

« 古い写真 | トップページ | 「車社会」を考える »