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2017年1月

真珠湾・裏話

   ある人のエッセーで、一寸面白いことを教えられた。

   真珠湾は無い!という話であった。

   といっても、政治や外交に関わるような硬い話ではない。

     - - -

   「真珠湾」については、今更説明は要しないであろう。

   過日、現総理も訪れたばかりである。

   さて、この真珠湾、確かにハワイには、「パールハーバー」

   という名称の場所は実在する。

   が、「真珠湾」というのは、無いのである。

   ここで、賢明な諸氏は、すでにお気付きのことと思うが、

   「ハーバー」は、あくまで「港」であって「湾」ではないのである。

   「湾」は、確か「ベイ」でしたよね。

   では何故この港を日本では湾と称したのか?

   これが、実にあっけないほどの真実だったらしい。

   当時(戦時)、役割を担っていたある人が、この

   パールハーバーをついうっかりと「真珠湾」と訳した。

   その「誤訳」がいつの間にか世に拡がり、すっかり

   定着してしてしまった。ということらしい。

   案外「真珠湾」のほうが、語感がいいということで

   意図的にそうしたのかもしれない。

   いずれにしろ、誤訳がそのまま生き残り、今日まで

   「真珠湾」として、国の公的文書にまで使われるように

   なった、というのは、なんだか滑稽ではないか。

   「港」も「湾」も左程の違いはないではないか・・と

   感じるとすれば、それは真珠湾が、すでに疑われる

   ことなく、絶対的な存在として定着しているからであって、

   もしも現在、政府要人なんかが、公けの席で、横浜港を

   横浜湾と言ったらどうだろうか、神戸港を神戸湾と

   言ったらどうなるだろうか、恐らく違和感を持たれて

   たちまち「炎上」である。

   言葉も意味が通じ合えば、勝ち!なのであろう。

   現在も間違ったままで、結構通用している語彙が

   沢山あるのではないだろうか。

     - - -

   さて、ここからは、ついでの独り言。

   繊細で、几帳面な日本人が、案外言葉には鷹揚なのは

   どうしてだろうか。

   意味さえ通じあえば、多少の間違いは容認したり、

   一方では、感覚に任せての「造語」の氾濫は目を見張る

   ばかりである。

   これらの背景として、1つには、そもそも「日本語」自体の

   特性にあるのではないか。

   英語の「YOU}は1つだが、その意味する日本語は数多い。

   感覚(フィーリング)で使い分ける自由自在さ。である。

   あと1つは、古来からの「当て字」の慣性。というのが

   私なりの独断である。

    たとえば 「誤魔化し」という言葉

    深く考えてもよく分らない。

      誤魔化  するのか

      誤・「魔化」 なのか

      「誤魔」・化 するのか

    と、考えても勿論意味はない。 何故なら「当て字」だから。

    要するに、その言葉でお互いが同じ意味を共有できれば

    いいのである、

    したがって「誤魔化す」という字ズラをみただけで 、

    誰もが同じことを思い浮かべる。

    そうであるなら、より感覚(フィーリング)を表現する 

    ための「造語」が次々生まれても不思議はない。

      - - -

    「真珠湾」からとんでもない方向に話が進んだ。

    くれぐれも「誤魔化」されないよう ご用心!

 

 

無欲の境地

     真冬に「風鈴」とは、いささかしっくりこないが、

     以下は、信じられないようだが、風鈴に纏わる

     本当の話である。

       - - -

  某日、図書館で、

    「 水が流れるように

      風が大空を

      吹きわたるように

      生きなさい    」

  というフレーズに魅せられたのか、1冊の本を借りて読んだ。

  新井満氏の  「老子」 (自由訳) である。

  難解な老子の思想・教えを、簡潔にそのエッセンスを氏の

  自らの言葉で、まとめたもので、1時間ほどで読み切れる

  本であった。

  読み終えたからといって、その精神がすぐ身に付くもの

  でもないが、日頃惰眠を貪るわが身には、こころに響き、

  なんとなく考えさせられる言葉が散見された。

   曰く

    「道(タオ)というものがある。

     道は、決して自慢しないし威張らない

     天と地と万物の母でありながら

     創造主を気どることもない

     どこまでも謙虚で どこまでも無欲で

     しかも無為

     余計なことは1つもせず

     あるがまま自然に

     いのちの宇宙大河となって

     流れつづけている

     ゆったりと おおらかに    」

  あるいはまた

     「 私の日常生活は 無為にして無味

       無欲にして無心

       才能の光は

       やわらげておきなさい

       世俗の塵の裏側に

       そっと隠しておきなさい   」

                            等である。

     - - -

   さて、 話はその夜、寝入ってからのことである。

   この寒夜に、なんと「風鈴」の夢をみたのである。

   軒下にぽつんと風鈴が1つ、風に揺れている・・・。

   ただそれだけの夢であった。

   この季節に何故風鈴の夢?と不思議な想いに

   駆られたが、ふと何者かに導かれるように、

   1つの思考に思い至ったのである。

   「風鈴」こそ、昼間読んだ、あの無為、無欲、無心の

   存在そのものではないか、ということにである。

   自らは決して我を表すことなく、文字通り風の吹くまま

   風任せである。それでも妙なる音で、廻りの人達を

   楽しませる。 結果としてその存在を有らしめる。

   如何なものであろうか。

   なんだか、二千五百年の時空を超えて、老子から

   大きなヒントを与えられたような贅沢な気持ち。

   内容は、夢(のよう)だが、本当の体験談である。

アメリカファースト

  私なりの感性で、もしアメリカ大統領就任演説に表題を

  付けるとすれば、「アメリカファースト」といったところか。

  文字通り、それ一色の「決意披瀝」であった。

  したがって、「アメリカ国民」にとっては、決して間違ったこと

  を言っているのではない。

  が、しかし・・・という含みを持たせて世論を分断させるに

  十分な演説であった。

    - - -

  知ったかぶりの論評は下品なので、簡単に私なりの感想を

  一言。

   「業界のリーディングカンパニーの新社長が、就任会見で

   今後わが社は、従来の業界活動は一切行わず、自社の

   業績向上だけに邁進する」 

   と、宣言されたようなもの。

  我々としては 「ああ そうですか」と言うしかない。

  内心では、勿論手放しの称賛ではない。

  アメリカもこれによって、種々実利的なメリットは得られる

  としても、目に見えない「大切なもの」を失うことになるのでは

  ないかと懸念する。

  翻って我が日本。さあどうするか。

  あたふたと軽率な行動や発言は最も不味い。

  ここは傍観ではなく、じっくりと腰の据え処。

  波乱予測の国際社会を逆手にとって、今こそ世界から

  信頼し尊敬されるような国を目指す・・・

  アメリカ大統領就任演説を聞いて・・初夢の続きである。

 

非公開質問

  歳を取ると子供に還るとも言います。

  以下は、子供っぽさ充満の、単純素朴な質問(や感想)の

  あれこれです。(但し小骨には注意!)

  目くじらたてるほどのものではありませんのであしからず。

     - - -

アベノミクス・三本の矢

   三本目の矢は、結局どうなったのですか?

   日銀や財務省職員の皆さんは、今も「アベノミクス」に

   なんの疑問も感じず日夜職務に励んでおられるのですか?

地方創生

   今の担当大臣は誰だっけ? と聞きたくなるほど

   ひと頃の勢いはどこに?

   勿論、知っておりますよ 山本さん!

女性活躍社会

   松島みどり 高市早苗 稲田朋美 丸川珠代 と

   流石の陣容、夫々物議を醸す位にご活躍。

   皮肉にも「非推薦」の女性都知事まで大活躍。

   嬉しい悲鳴ですか?

   さらに「国民総活躍社会」へと、キャッチフレーズにも

   一層磨きがかかります。

拉致問題

   確か、最重点課題の1つでしたね、 その後の進捗は? 

沖縄基地問題

   進捗? それとも 泥沼?

北方領土問題

   進捗?

TPP

   頑張った割には・・・なんだか不完全燃焼でしたね?

      - - -

  現政権、魅力的なキャッチフレーズやアドバルーンが

  次々に掲げられる割に、冷静にこれらを検証していくと

  案外、今1つの感がするのはどうしたものでしょうか。

  いやなに、別段反体制など仰々しい立場で申し上げる

  のではなく、あくまで1庶民の率直な感想です。

  確かに、総理自身の行動、動きには、一生懸命さが

  伝わります。頑張っておられることは認めます。

  ただ総理を取り巻くブレーンや大臣に「熱い気概」といった

  ものが伝わってこないのです。

  その理由は案外簡単です。

  長期政権が計算内にあるからでしょう。

  現政権を揺るがすような対抗馬が、野党にも、党内にも

  ない状態では、 致命的なミスだけに気を配る安全運転、

  無難な「形作り」で安定政権というのが或る意味政治の

  常套でもあります。

  次々と生み出されるキャッチフレーズも、我が政権は

  果敢に課題に取り組んでいるという「形作り」といったら

  言い過ぎでしょうか。

  少なくとも、その成果について、冷静に検証することは

  必要かと思われます。

  逆説的に言えば、現政権の弱点は、政権を奪取するような

  強力なライバルが存在しない、という事ではないでしょうか。

  私なりに見ている今の政治、率直な感想です。

 

 

オリンピックを控えて

   新年を迎え、数年先に迫った東京オリンピックが、

   気分的により現実味を帯びてきた。

   我が日本、果たして資金面も含めて無難に乗り切って

   くれるかどうか、他人事?ながら気がもめるところである。

   現状での最大の課題は、「グランドデザイン」が今1つ

   描けていない事。したがって次々に個々の問題だけが

   噴出。ではないかと私なりに見ている。

   誰かこの「グランドデザイン」をしっかり描いてくれる有能者

   はいないだろうか・・・。

      - - -

   そこで、ふと前の東京オリンピック(1964年)の時には

   どういう様相を呈していたのか、面白半分に当時の

   資料等にあたってみると、これが結構興味深いことが

   でてくるではありませんか。

   大要を取り上げるには、物理的に不可能なことと、

   要するに学術的検証は、他に任せて、枝葉の1つ2つを

   取り上げておく。

   因みにオリンピックまでの助走期間を、1960年の

   ローマ大会(参加国83)~1964年東京大会(同93)

   の4年間とした。

   と、この数行からも、注視しておくべき事実がある。

   即ち、当時の参加国は100以下だが、今や200超の

   大会である(リオ大会では205ヶ国)

   文字通り「量的拡大による質的変化」を踏まえておく

   必要がある。

   1. 起点・・・ 60年安保の時代

      周知の事ではあるが、オリンピックの4年前は

      日米安保問題で、国内は騒然の時、ということを

      改めて踏まえて置きたい。

      同年6月19日自然承認となったが、岸内閣退陣。

      池田内閣が発足という時代背景。

      このような情勢で、果たしてオリンピックは・・・という

      声が渦巻いていたに違いない。

      ところが、周知の通り、池田内閣の所得倍増計画

      (忍耐と寛容)で、潮目が変わる。

      世間の流れが政治から経済へ、国民の関心も嘘の

      ようにそちらに流れていく。

      結果的に、経済は高度成長・平穏期を迎え、そのまま

      オリンピックへと繋がっていく。

      このあたりが歴史の妙である。

      妙といえば、池田総理も病の為、なんとオリンピックの

      閉会式の翌日に退陣する。歴史のアヤである。

      別途、話を60年安保に戻すと、

      渦中のエピソードとして、当時の防衛庁長官

      赤城宗徳が、貴重な記録を残している。

      警察隊が催涙弾まで使用するような状況下、

      丁度6月15日頃、岸総理の私邸に呼ばれた長官は

      総理から自衛隊出動の強い要請を受けたが、出動

      すべきではないと直言、なんとか思い留まってもらった

      とある。これもまた歴史の大きな潮目であった、と

      言えるのではないだろうか。

      思うに、果たして今の大臣達は、総理の強い要請

      (指示)に対して、身を挺して我が信念に基づく直言・

      説得が出来るや否や・・・。

   2. 東海道新幹線の開業

      オリンピックの為だけではないが、時を同じくして

      開会式に間に合わせる如く、1964年10月1日に

      東海道新幹線が開業した。

      日本の高度な技術水準が、オリンピックとの相乗効果

      で、世界に発信されたことは間違いない。

      その後の伸展振りも驚異的であり、日本の経済・

      社会を牽引する存在ともなった。

      但しその裏で、開業までに至る過程では、今では

      すでに忘れられつつあるが、多くの否定的な意見が

      交錯していたことも事実であった。

      即ち、世界が航空機時代に移行している状況下、

      今更巨額の資金を投じて新規に鉄道とは馬鹿げた

      政策、という訳である。

      中には、揶揄的に、万里の長城、戦艦大和、新幹線

      世界の3大愚行とも言われた。

      驚くべきことに、これら否定的な発言の多くは、

      いわゆるその分野の専門家からの発信であった。

      是非云々もあるが、これらの事実から色々考え

      させられることがある、ということは忘れてはいけない

      事、と思い知るのである。

      特にグローバル化が進む今日、欧米とは、物理的な

      器の違いを十分弁える必要がある。ということを

      教えられるケースともいえる。

        - - -

   規模的にも益々巨大化のオリンピック、相当経済的に

   しっかりした都市(国)で、なければ という点と、

   それなりに政治が安定していなければ、軽々に名乗りを

   挙げることは困難になる。

   そういう意味からも、次回の東京オリンピックは重要な

   試金石となる。

 

 

 

 

 

 

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