« 無欲の境地 | トップページ | 句読点 »

真珠湾・裏話

   ある人のエッセーで、一寸面白いことを教えられた。

   真珠湾は無い!という話であった。

   といっても、政治や外交に関わるような硬い話ではない。

     - - -

   「真珠湾」については、今更説明は要しないであろう。

   過日、現総理も訪れたばかりである。

   さて、この真珠湾、確かにハワイには、「パールハーバー」

   という名称の場所は実在する。

   が、「真珠湾」というのは、無いのである。

   ここで、賢明な諸氏は、すでにお気付きのことと思うが、

   「ハーバー」は、あくまで「港」であって「湾」ではないのである。

   「湾」は、確か「ベイ」でしたよね。

   では何故この港を日本では湾と称したのか?

   これが、実にあっけないほどの真実だったらしい。

   当時(戦時)、役割を担っていたある人が、この

   パールハーバーをついうっかりと「真珠湾」と訳した。

   その「誤訳」がいつの間にか世に拡がり、すっかり

   定着してしてしまった。ということらしい。

   案外「真珠湾」のほうが、語感がいいということで

   意図的にそうしたのかもしれない。

   いずれにしろ、誤訳がそのまま生き残り、今日まで

   「真珠湾」として、国の公的文書にまで使われるように

   なった、というのは、なんだか滑稽ではないか。

   「港」も「湾」も左程の違いはないではないか・・と

   感じるとすれば、それは真珠湾が、すでに疑われる

   ことなく、絶対的な存在として定着しているからであって、

   もしも現在、政府要人なんかが、公けの席で、横浜港を

   横浜湾と言ったらどうだろうか、神戸港を神戸湾と

   言ったらどうなるだろうか、恐らく違和感を持たれて

   たちまち「炎上」である。

   言葉も意味が通じ合えば、勝ち!なのであろう。

   現在も間違ったままで、結構通用している語彙が

   沢山あるのではないだろうか。

     - - -

   さて、ここからは、ついでの独り言。

   繊細で、几帳面な日本人が、案外言葉には鷹揚なのは

   どうしてだろうか。

   意味さえ通じあえば、多少の間違いは容認したり、

   一方では、感覚に任せての「造語」の氾濫は目を見張る

   ばかりである。

   これらの背景として、1つには、そもそも「日本語」自体の

   特性にあるのではないか。

   英語の「YOU}は1つだが、その意味する日本語は数多い。

   感覚(フィーリング)で使い分ける自由自在さ。である。

   あと1つは、古来からの「当て字」の慣性。というのが

   私なりの独断である。

    たとえば 「誤魔化し」という言葉

    深く考えてもよく分らない。

      誤魔化  するのか

      誤・「魔化」 なのか

      「誤魔」・化 するのか

    と、考えても勿論意味はない。 何故なら「当て字」だから。

    要するに、その言葉でお互いが同じ意味を共有できれば

    いいのである、

    したがって「誤魔化す」という字ズラをみただけで 、

    誰もが同じことを思い浮かべる。

    そうであるなら、より感覚(フィーリング)を表現する 

    ための「造語」が次々生まれても不思議はない。

      - - -

    「真珠湾」からとんでもない方向に話が進んだ。

    くれぐれも「誤魔化」されないよう ご用心!

 

 

« 無欲の境地 | トップページ | 句読点 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1211385/69426343

この記事へのトラックバック一覧です: 真珠湾・裏話:

« 無欲の境地 | トップページ | 句読点 »