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オリンピックを控えて

   新年を迎え、数年先に迫った東京オリンピックが、

   気分的により現実味を帯びてきた。

   我が日本、果たして資金面も含めて無難に乗り切って

   くれるかどうか、他人事?ながら気がもめるところである。

   現状での最大の課題は、「グランドデザイン」が今1つ

   描けていない事。したがって次々に個々の問題だけが

   噴出。ではないかと私なりに見ている。

   誰かこの「グランドデザイン」をしっかり描いてくれる有能者

   はいないだろうか・・・。

      - - -

   そこで、ふと前の東京オリンピック(1964年)の時には

   どういう様相を呈していたのか、面白半分に当時の

   資料等にあたってみると、これが結構興味深いことが

   でてくるではありませんか。

   大要を取り上げるには、物理的に不可能なことと、

   要するに学術的検証は、他に任せて、枝葉の1つ2つを

   取り上げておく。

   因みにオリンピックまでの助走期間を、1960年の

   ローマ大会(参加国83)~1964年東京大会(同93)

   の4年間とした。

   と、この数行からも、注視しておくべき事実がある。

   即ち、当時の参加国は100以下だが、今や200超の

   大会である(リオ大会では205ヶ国)

   文字通り「量的拡大による質的変化」を踏まえておく

   必要がある。

   1. 起点・・・ 60年安保の時代

      周知の事ではあるが、オリンピックの4年前は

      日米安保問題で、国内は騒然の時、ということを

      改めて踏まえて置きたい。

      同年6月19日自然承認となったが、岸内閣退陣。

      池田内閣が発足という時代背景。

      このような情勢で、果たしてオリンピックは・・・という

      声が渦巻いていたに違いない。

      ところが、周知の通り、池田内閣の所得倍増計画

      (忍耐と寛容)で、潮目が変わる。

      世間の流れが政治から経済へ、国民の関心も嘘の

      ようにそちらに流れていく。

      結果的に、経済は高度成長・平穏期を迎え、そのまま

      オリンピックへと繋がっていく。

      このあたりが歴史の妙である。

      妙といえば、池田総理も病の為、なんとオリンピックの

      閉会式の翌日に退陣する。歴史のアヤである。

      別途、話を60年安保に戻すと、

      渦中のエピソードとして、当時の防衛庁長官

      赤城宗徳が、貴重な記録を残している。

      警察隊が催涙弾まで使用するような状況下、

      丁度6月15日頃、岸総理の私邸に呼ばれた長官は

      総理から自衛隊出動の強い要請を受けたが、出動

      すべきではないと直言、なんとか思い留まってもらった

      とある。これもまた歴史の大きな潮目であった、と

      言えるのではないだろうか。

      思うに、果たして今の大臣達は、総理の強い要請

      (指示)に対して、身を挺して我が信念に基づく直言・

      説得が出来るや否や・・・。

   2. 東海道新幹線の開業

      オリンピックの為だけではないが、時を同じくして

      開会式に間に合わせる如く、1964年10月1日に

      東海道新幹線が開業した。

      日本の高度な技術水準が、オリンピックとの相乗効果

      で、世界に発信されたことは間違いない。

      その後の伸展振りも驚異的であり、日本の経済・

      社会を牽引する存在ともなった。

      但しその裏で、開業までに至る過程では、今では

      すでに忘れられつつあるが、多くの否定的な意見が

      交錯していたことも事実であった。

      即ち、世界が航空機時代に移行している状況下、

      今更巨額の資金を投じて新規に鉄道とは馬鹿げた

      政策、という訳である。

      中には、揶揄的に、万里の長城、戦艦大和、新幹線

      世界の3大愚行とも言われた。

      驚くべきことに、これら否定的な発言の多くは、

      いわゆるその分野の専門家からの発信であった。

      是非云々もあるが、これらの事実から色々考え

      させられることがある、ということは忘れてはいけない

      事、と思い知るのである。

      特にグローバル化が進む今日、欧米とは、物理的な

      器の違いを十分弁える必要がある。ということを

      教えられるケースともいえる。

        - - -

   規模的にも益々巨大化のオリンピック、相当経済的に

   しっかりした都市(国)で、なければ という点と、

   それなりに政治が安定していなければ、軽々に名乗りを

   挙げることは困難になる。

   そういう意味からも、次回の東京オリンピックは重要な

   試金石となる。

 

 

 

 

 

 

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