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八甲田山に眠る兵士

   今から30年程も前になるが、青森の六か所村核燃料

   再処理工場を見学したことがあり、その帰路、八甲田山

   にも立ち寄った。当然東北大震災の前である。

   今改めて思うに、なんとも「心的に」ハードな行程であった。

   その八甲田山では、珍しい体験を余儀なくされた。

   ケーブルカーで登ったのだが、山頂は全くの霧(雲?)の中。

   それこそ1メートル先も見えない、「視界ゼロ」の世界。

   やむなくそのままケーブルカーでUターンという次第。

   ただ、7~8合目位まで、下りてくると、一転澄み切った

   紅葉の秋景色が目の前に拡がる。

   誠に山の天候の不思議さを体感することになった。

   「平和」な時代のひとコマであった。

     - - -

   さて、その八甲田山に関連して・・・

   過日、確か新聞だったと思うが、岡野弘彦氏(歌人)が

   書かれていた記述が、こころに残った。

   次のような内容であった。

     「 明治35年冬の八甲田山雪中行軍の遭難事故の

       跡を訪ね、その死を弔う墓地を見た時の

       心の違和感・・・・ 軍の階級差に従って

       次々に墓石の小さくなってゆく あの違和感は

       背筋の冷え冷えとする感じで・・・」

   八甲田山遭難事故については、映画にもなり、

   周知の通りだが、墓地については未知であった。

   雪中の軍事教練で、約200人の兵士たちが

   亡くなり、その記念館脇の墓地に眠っている。

   その人達の墓地についての、岡野氏の感慨が

   なんとも切ない。

   亡くなってからも 軍の階級が持続・・・・。

   階級に準じて墓石の大きさが定められ、兵士たちは

   亡くなったあとも、整然と列を組んでいるように

   見えたのであろう。

   私にも、なんだか考えさせられる一文であった。

 

 

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